• 弁理士インタビュー➁ 岡野 真未子 アソシエイト

弁理士を志した理由を教えてください。

弁理士になる以前は、日本とドイツの特許法律事務所でパラリーガルとして働いていましたが、より専門的な仕事をしたいと思ったこと、所内の弁理士の先生方を見ていてやりがいのありそうな仕事だなと魅力を感じたこと、それから女性がキャリアを築きやすい仕事であるという印象を受けたことが主な理由です。

これまでに勤務した日本とドイツのどの事務所でも、ほとんどの女性弁理士が結婚・出産後も家庭と仕事を両立されていて、なかにはパートナー弁理士として活躍されている先生もいらっしゃるので、性別に関係なく生涯続けられる仕事であるという点に魅力を感じ、資格を取得しようと思いました。

入所・転職理由は何ですか?

2014年から2021年までドイツの特許法律事務所で働いていましたが、日本の弁理士試験に最終合格することができたので、弁理士として日本で実務経験を積むため帰国を決めました。転職活動中には、可能であればドイツとの繋がりを維持できるような職場で働けたらと思っていました。

当所の事務所説明会で、事務所の歴史や方針、特色等を伺い、日々の業務でドイツのクライアントや事務所と関わることができることに魅力を感じ、また自身の強みを生かすことにより事務所の発展に少しでも貢献できるのではないかと思い、入所したいと強く思いました。

現在の業務分野・担当案件はどのようなものですか?またその担当分野の魅力を教えてください。

現在は、意匠商標部で主に商標調査、商標出願、拒絶理由通知に対する応答書面の作成を行っています。まだ実務経験が少ないので、先輩弁理士の方々から適宜アドバイスをもらったり、細かい点についても相談させていただきながら業務を進めています。どの仕事も大変興味深いですが、特に面白いなと感じるのは拒絶理由通知に対する意見書の作成です。弁理士になって初めて自力で意見書を作成した案件が無事に登録に至ったときには、自分もクライアントの役に立つことができたんだなと達成感を得ることができました。

また、商標権の侵害訴訟や異議申立て、審判などの案件にも携わらせていただいており、新人であるにもかかわらず幅広い実務経験を積むことができ、大変ありがたく思っています。

入所してよかった点を教えてください。

入所する前に伺っていた通り、ドイツ語圏のクライアントが非常に多いので、日々の業務でドイツ語でメールをしたり、ドイツ語でのオンライン会議や来日したクライアントとのミーティングに参加したりと、引き続きドイツ語を使って仕事ができ、大変ありがたいですし楽しく働かせてもらっています。

また、都心から少し離れた場所に住んでいるので、リモートワークが可能であることも、毎日の通勤の負担が減り、時間を有効活用することができ、大変助かっています。一方で、出社する日には必ず所員の方とランチに行くようにしたり、最近は飲み会も少しずつ増えてきたのでそこに参加したりして、所員の方々とのコミュニケーションを図るように努めています。

弁理士としてのスキルアップは仕事を通してどのようにできていますか?

日々の業務で、自分の担当案件で分からないことがあったり判断しかねる場合に、他の先輩弁理士の方々に質問・相談したり、他の先生方が過去に担当された同じような案件のファイルを参照して勉強したりしながら、少しずつ商標弁理士としてのスキルアップができているのかなと思います。

その他には、弁理士会や外部のセミナーを受講したり、最新の判例や審決例を参照したり、自分でも日々学ぶように心掛けていますが、やはり独学には限度があるので、今後は商標協会の審決研究部会などにも積極的に参加したいと思っています。

今後の目標について教えてください。

弁理士登録をして1年が経ちましたが、まだまだ1人では判断できないことが多いので、一日でも早く一人前の商標実務家になることが目下の目標です。

また、商標権の侵害案件に携わることができ、権利取得だけでなく権利行使に関してもさらに経験を積んでいきたいと考えるようになったので、付記試験(特定侵害訴訟代理業務試験)にもチャレンジできたらと思っています。

それから、ドイツの事務所での勤務経験と語学力を活かして、欧州、特にドイツ語圏で新規のクライアントを獲得できるように、営業活動にも力を入れていきたいです。

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